健康住宅

シックハウス症候群と化学物質過敏症はこうして発生する

日本の住宅に急速にダニが増えはじめたのは昭和40年(1965年)前後です。その結果、子供たちを中心にアトピー・喘息が、手のつけられないほど厄介な病気として母親たちを悩ませる、まさに「住宅病」として顕在化してきました。 そうしてもう一つの病気は、住宅がつくる「シックハウス症候群」です。引っ越ししてすぐに症状が現れなかったり、医師が他の病名をつけ、更年期の不定愁訴や自律神経失調症として分類され、明らかなシックハウスとわかりにくいことが大きな問題点です。
アメリカではビルの中で最初に起きたので、シックビル症候群と呼ばれていますが、日本ではビルよりも一般住宅での報告例が多くされていて、シックハウス症候群として問題視されるようになっています。

化学物質が室内の空気に出てくる経路には次のようなものがあります。

  1. 部屋の壁に使われている合板の接着剤中のホルムアルデヒドや有機溶剤が蒸発する
  2. 木材に使われている防カビ・防虫剤が蒸発したり、こすりあわされたりして微粒子で出てくる
  3. 壁用のビニールクロスや壁紙を貼るときに使われた接着剤が蒸発する
  4. 表面処理剤をコーティングされたり、ペンキやラッカーが家具に塗られ、そこから有機溶剤が蒸発する
  5. プラモデルの接着剤の有機溶剤が蒸発する
  6. 床下やたたみに使われた防虫・殺虫剤が蒸発する
  7. 蚊取り線香や殺虫マットから気体や微粒子が出る
  8. 殺虫剤のエアロゾルから気体や微粒子が出る
  9. タンスの中の防虫剤が気体(昇華)になる
  10. ドライクリーニングからもどったばかりの洋服から有機洗浄剤が出る
  11. カーテンやじゅうたんなどの防虫、殺菌、難燃剤が蒸発したり、こすれて微粒子が出てくる
  12. 香料の成分や有機溶剤が空中に出る
  13. タバコから微粒子、気体が出る

化学物質過敏症はアメリカの方が先進国として、かなりひどい症状を呈してしる人が多いがようです。アレルギー症状の特にひどいアナフィラキシーのように突然呼吸困難に陥ったり、過呼吸急症候群になり、命を落としかねない症状になる人も年々増えています。
さまざまなアレルゲンが体というバケツの中に溜め込まれ、その結果、アレルゲンの複合汚染が進んでいるのです。ちょっと日光に当たっただけでも体が酸化してしまい、日中外に出られない、光アレルギーも増加しています。イチゴや蜂アレルギーなど、日本ではまだ聞いたことのないようなアレルギーもアメリカでは当たり前のように見受けられます。
アレルギーは複雑な要因で起こることは知られていますが、発症には遺伝的要因、環境的な要因、赤ちゃん時の食事アレルギー、そしてその後の食事が酸化食か還元食であるか、治療に使われた薬物、住宅から来る毒物、老化、ストレス、花粉、空気の汚れなどが次々に積みあがった後、バケツの水が溢れるように発症、という現象が現れます。
化学物質過敏症や花粉症のように、アレルゲンとなる要素が取り除かれると症状が出なくなるものは、数十年続くアレルギーよりは軽いと思われます。

シックハウス特有のホルムアルデヒドの正体とは

化学物質過敏症は室内の化学物質濃度が高いことから起きますが、 それが従来のアトピーと全く別の症状かというと、そうではありません。シックハウスに特有なホルムアルデヒドに感作すると、おとなしかった従来の喘息率が飛躍的に高くなります。
それは、先ほど述べたように、バケツの中のアレルゲンとなるものが化学物質と喘息のアレルゲンの両者によって限界を超えたための発症ですから、下の図で表されているように、ホルムアルデヒド濃度は、国が定めている0.08ppm、すなわち80ppbの半分の40ppbという数値で、喘息発症率が急激に高まっていることがわかります。
普通の子供が許容できる範囲のホルムアルデヒド値であっても、喘息の子供にとってはそれを容認しておくとひどい症状が出ることに、建築の専門家や親たちも気づかなければなりません。

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